駐妻の感じる虚無感と焦燥感

TAMIKOです。

最近、お話しした、私よりそれこそ20歳ほどお若い方の話を聞いて、かつての自分の気持ちを久々に思い出したので　少し書こうかな、と思いました。

駐在に帯同すると、大体仕事はできません。何かをするにしても子供がまだ小さかったりすると制約もあります。

子供四人、末っ子はまだ生後１ヶ月、SARSで出直した時もまだ５ヶ月、そんな子を連れて初めて海外赴任した香港の時、私も彼女と同じ気持ちを味わったのを思い出しました。

「私何してるんだろう？」「私ってなんなんだろう？」「このままでいいの？」

そういう漠然とした虚無感と焦燥感。

これが日本だったら、言葉や文化の壁もなく、一人でも動けるのですが、海外だとそうも行かない。余計に、閉塞感があるんですよね。そして、またこれが一番辛いのが　駐妻同士の関係笑

子供がいると、有無を言わさずそういうおつきあいがあります。親の相性は関係なく😅またかなり個性的な方に出くわす遭遇率が海外の方がかなり高いような...

そこでのお付き合いの仕方や、距離感の取り方や...

彼女は、また、自分と他人を比べて「私はどうしてそうできないんだろう」と思ってしまったと。それもすごくわかります。

私も　そこでどうやって、自分の存在意義、立ち位置のようなものを確立して行ったらいいんだろう、というようなことに漠然と悩みました。で、日本人村と言われた最初のコンドミニアムから引っ越したり、日本の通信講座で学んだり、その時考えうること、それが将来にどうつながるかは考えてもわからないので、とりあえず興味があることをやってみよう、と。

日本人村を出たのが大きな転機となったかな。

結局、人と比べても　無意味なんです。だってその人の環境は違うわけで、例えば子供のいない人と、乳児を含む四人の子供を抱えている私とでは、　自由度が全く違います。

そしてその人その人で得意なこと不得意なこと、違いますよね。だからこそ、いろんな個性の人が存在して　得意を生かして世の中上手く回っているんですし。

だから、誰かと自分を比べて自分のできないことにフォーカスするのはナンセンス。比べるのは

「昨日の自分！」

「そう考えると、過去の自分を認めてあげようと思う」
と言われたんだけど　それも少し違うと思います。

過去の自分を認めるーそれは意識がまだ過去を振り返ってますよね？今の自分は　過去の自分の選択と経験によって築かれていると思うんです。それに、いい、悪いはありません。

私ってなんでダメなんだろう、と思ったとしても（私なんて　自慢じゃないですが　そればっかりです笑）、それも自分に必要な経験だったと思います。

人生、不必要な経験や感情の揺れはないと思います。全て必然です。嬉しい、悲しい、辛い、それは味わったらいいと思います。それによって　人生は豊かになると思うし、そういう経験全てを財産にして　”今ここ”に思いを置いて生きていけばいい。

まだこない未来に不安がる必要もないし、過ぎてしまった過去を後悔するなんて一番時間の無駄！

過去がこうだったから、またきっとこうなる、なんて思う？過去は過去です。でもその思いを強く持っていたら、結局そんな同じような現実を不思議と引き寄せるものです。

過去は、いい悪いではなく、単なる”事実”として認識しておけばいいだけ。

こんなことを言っていますが、私もずっと葛藤の連続でした。でもだから、今こう言えるのです。葛藤のない人生なんてあるのかな？葛藤する中で、人は成長していくものだと思います。

いいことばかりの人生なんてないです。でもその”いいことではなかった”ことの中にも、必ず見方を変えると　ポジティブに捉えられる一面があります。

例えば、クビになった→ 転職して新しい仕事をやる機会ができた！あるいは、じゃあ、これを機に、自分がやってみたかったことを自分で起業してみるか！
なんて具合にです。

彼女は、あることに思い切ってチャレンジしてみて、そこから、今までのその思考パターンが変わってきたといいます。

つまり、”行動”してみたから。行動してみないと、現実は変わりません。今が　自分の思うものでなければ　自分で　今までとは違う何かを　たとえ小さなことでもいいので　やってみることだと思います。

そうやって小さなチャレンジを重ねていけば、やがて大きな変化をしているのに気づくはずです。

どういう思考でどういう行動で生きようが、それは自分の人生なので自由です。でもどうせなら　どんな事象でも、ポジティブな面を見つけて　前に歩いて行きたいですよね？

とは言ってもひたすら　耐える時期もあるものですが、そういう時があるからこそ、ガンガンやりたいことをやっていける環境になった時にその環境のありがたさがわかるものです。

となんとなく、かつての虚無感と焦燥感を思い出したので　取り止めもなく書いてみました。

昨日晩ごはんを主人と食べに行って　お店まで行って帰ってくるのに、かなりの距離、プラタナスの並木道を歩いたのですが、久々の上海の街中の夜のそぞろ歩き！

夜は秋風も涼しく、ほんと気持ちよかった〜💓日本では感じられない、このゆる〜い開放感！それにしても、夜も大勢の人が繰り出していて、普段家にいるので　改めて

「上海って、やっぱり大都会なのね〜」
と思いました。昨日は、レストランウイークに載っていたお店を調べたら　お得な二人セットがあったので　そちらを頼んだのですが、めっちゃ美味しいタイ料理で　コスパも抜群！ここはリピ！と思ったのでした。それにしても美味しかったわ〜✨

今年は年明けから母のことやら、他にも色々と心を痛めることがあったので　本当に”今日がいつなのか”を忘れるほどの日々を送ってきただけに、今のこの、平穏な日常が何よりありがたいものだと　心から感じています。

つまり、苦しい時があるからこそ、平穏な日々が当たり前でない、ということに気づけるのだと思います。

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