何者にもならなくていい

TAMIKOです。

上海にくるまでの怒涛の数ヶ月が　もうずっと前のことのように思える　穏やかな日々を送っています。

一年前ぐらいから、母のことで　いつも心は揺れていました。他にも、病みそうなぐらい悩んできたこともありますし。

以前の私は、
”常に前進しなければいけないし、何もしないなんてあり得ない”
それこそ、のんびりすることに罪悪感すら感じていました。

そんなふうに思って、いつも何か焦っていたように思います。でも、ふと、この穏やかな日々の中、湧いてきた思いが

「何者にもならなくていいんだ」

母と別れて、あっという間の１ヶ月が経ちました。母の生き様を見てきたからそう感じるのかな、と思います。

彼女は何か世間的に一目置かれるような仕事についていたわけでもないですし、若い頃はパートに行きながら、そして年を取ってからは　野菜づくりに専念していた人。ただその頑張りようや、あり方は全く普通ではなく、人並はずれてエネルギッシュな人でした。

社会的に何かを評価されてる、ということではなかったけれど、その生き方や　周りに与えてきた慈愛の大きさ、もうそれだけで充分偉大なんですよ。

その人の生き様は、最後の日々に現れるもの、というのを目にしてきました。多くの人が、できるだけのことを彼女のためにしてあげたい、そんなふうに関わってくださいました。

だから、何者にもなる必要はないし、ただ最後の時に、周りから慈愛に満ちた想いを返してもらえたら　最高の人生の終わりだな、と心から思っています。

実は、母は、いっとき問題になった血液製剤から　C型肝炎になったんですよね。でもそれを病院側が認めなかった。

でも、それに対して恨みを言うことなく、癌と１５年間闘ってきました。

恨みつらみを言わずに、”よくなる”と希望を最後まで捨てずに、そして周りの人へ惜しみない愛を与えて生きてきた人。

起きてしまったことに　何を言っても　そこの過去は変わらないのだから、今、そしてこれからに目を向ける生き方。

何者かにならねば、何もしないなんてダメ、と言う思いをなんだか手放せたような今、私も母のように生きるようにしたいな、と思います。できるかどうかだけど笑

今までの通り、オンラインでレッスンしたり、繁忙期に日本に戻ってガイドやったり、適当に学んでちっとも身についてないことをもう一度１から復習したり、やっと中国語への意識が向いてきたので　三年半捨てていた中国語を　またやってみよう、とか

やりたいことを　やりつつ、そのためにはブラッシュアップ（ガイドなど）が必要なのでそれをやる、そんな感じでゆるゆると　やっていこうと　思っています。

もう、今までのように、猪突猛進に頑張るのは終わり、それを自然に思える今です。

そして今年還暦を迎える主人。
「この数年で　今後何をやっていくか考えなあかんなあ。」
と言っています。毎日朝夕走ってピンピンですからね！まだまだ現役😁

私は、密かに、二人で何かできると思っているので、その方向で進めるように　誘導していこうと思っているのも、実は楽しみです😉

「二人で、絶対何かできると思うよ！」と笑

ゆるゆると、でもちょっと楽しい未来も考えながら　やって行きたいなあ、そんなふうに感じる今日この頃です。

彼は　今朝も早朝からお決まりのゴルフへ出掛けて行きました。車を手配してピックアップしてもらって、とまあ、贅沢な遊びですよね。でもやっと”学費”の呪縛からも解放されたので　どうぞどうぞ〜と寛大な妻です？

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