突然かかってきた電話＜海外編＞

TAMIKOです。

「今から2時間後なら時間あるからは電話できるけど」
と突然のLINE。

LINEの主は　次男。

彼がこうやって、突然電話をしてくるときは
”何かある”

それもかなり気持ちが追い詰められている時。もうこれはアメリカ留学時代からのパターンです😉

なので絶対受けてあげなければいけない電話と直感の母。一方、それを話したら
「え〜、もう寝てるわ、その時間( って21時ですよ😤）」
という何も察知しない父。

もちろん大学院の授業のことです。

”卒業生の多数は高級公務員、政治家、記者、外交官、大学教員などになる”と書いてあるようなところになぜか入れてしまって、しかも院の内容をフランス語でなんて彼のフランス語歴からしたら元々狂気の沙汰なわけです💦

「どうにかなると思ってたけど、なんかフランス語も伸びないし...」
「いやまだ２ヶ月しか経ってないし、語学は必ず停滞の時期があるから。そもそも母国語で聞いても難しい内容を　聞いてるわけだし」と私。
「それも、フランスの歴史やら地理やら社会やらヨーロッパ間の問題やら、全く知らないことばかりをベースとしての上での話だから余計に全くわからん。」
それはかなり過酷だ...全く知識のないことを前提に話を展開されたら日本語でもちんぷんかんぶんだ...
「授業で話されていることは何となくわかるけど（いや、それだけでも母は素晴らしいと思うが！）。でも今まで当てられたことないのが突然今日当てられた！まじ冷や汗でた...」

前にも書きましたが大学からみんな院へ進んでる学生ばかりで皆フランス人。そこへ謎のアジア人が院から一人だけ入ってきた、という構図です。座ってるだけで目立ちますよね💦
「そしたら、あろうことか、次の授業でもまた当てられた、もうほんま焦って本当に冷や汗が出た」

今回の電話は、この体験に共感して欲しかったんです。アメリカの時も、彼的に受け入れ難い経験や何か大変なこと（それは言葉の問題というより道徳的なことだったり、人種的なこともあったかな）があった時にいつも突然電話してきて　それを話すことによって吐き出して　また切り替えて頑張る、という感じでした。たまになので　そういう時はよほどだとわかっています。

「12月末にはテストだし、大変とは思っていたけど、量と内容が思っていた以上に半端なく大変で、もう憂鬱になるわ..」
「でも、別に優秀な成績を取る必要はないし、目的は”語学の習得”な訳だから。」と私。

「日本語喋る機会あるの？」と主人。（と必ず、気が抜けるような質問しかしない笑）

「他に数人いるけど留学生コースだから普段は全く関わらないけど、たまにご飯するぐらい。別に日本語話せななくても問題はないけど...一番仲良い子が英語普通にできるから　もう、その子と喋る時は　英語で話してる」

英語で喋るのが彼にとっては楽なのねえ...日本語より...

「語学の進歩なんて　忘れた頃に気がつくものだし、それに焦るより、自分を追い詰めない程度に　そうやって英語で話せる相手とは英語で話して　ちょっと息抜けるところでは抜いて。」と私。

「周り全部フランス人だし、個人で話してる時は話せるけど、大勢で話す時は、まだ自分の意見を言えなくて...」
そりゃそうでしょ...
アメリカの時も、ディスカッションになると、何も発言できない...と最初の頃嘆いていたのを母は覚えているよ。そこを超えていろんなことに挑戦して　award３つももらって卒業したんだから...あなたにはポーテンシャルがあるから、と心の中で言いました。
バイトをしていた大学内のオフィスの方々からの、卒業時にもらったメッセージを読ませてもらったけど　彼のあり方がよく伝わってきて　なんかグッときたのを思い出しました。

2年の留学のうち、まだ２ヶ月しか経ってないんだし、でも真面目ゆえにそうなってるのもよくわかる。彼の場合は、頑張れ、という言葉は必要ないので、こういう電話の時は　私は聞き役に徹してあとは緩い言葉をかけるだけです。

2月に行く予定にしているのですがまだ北京からの往復を取っただけど欧州内の予定は全く立ててない、と話すと
「もうすぐやん！」

なんかその声のニュアンスを聞いて、
「行ってやらないと」
と思った母です、多分歓迎されている笑

「クリスマスはどうするんや？どこも閉まってるやろ？」と主人。

「あ、ドイツの友達のところ行く。」
「あのデカプリオ？（大学のクラスメートで、顔が似てるので私はずっとそう呼んでます😉）それは楽しみやね！」

「じゃ、これからまだ２コマあるから、そろそろ行くわ〜」

体に気をつけて気持ちを少し楽にやってほしいと思います。留学して数ヶ月後ぐらいに最初の山は来ると思うので　多分今なんだろうな...

大学でフランス語専攻していた同期たちは留学生コースに入ったのに、国家試験合格まではフランス語に無縁だった彼がマスターコース💦

留学生コースではなく、あえて正規のマスターコースを選んだわけで、どうしても大変な方を選ぶのは性なのだから　自分で決めた道なのだから　とは思っていても時に泣き言も言わないと　進んでいけないよね。無謀すぎるけど、そこは若さで乗り切れるはず、頑張れ🎌

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